PROJECT プロジェクト

PROJECT STORY Out of KidZania in おきなわ

社員が企画した、
沖縄セルラー30周年プロジェクト

左から
石川 涼子/経営管理部 IR・経営戦略G 主任/11年目
本永 知邑/ソリューション営業部 公共営業G 主任/7年目
島仲 美和/経営管理部 経営管理G 主任/7年目
渡久地 杏奈/コンシューマ営業部 マーケティングG 主任/7年目
仲地 翔子/コンシューマ営業部 マーケティングG グループリーダー/17年目

沖縄セルラー30周年プロジェクトの一つとして、2021年12月に子どもが主役の職業体験イベント「Out of KidZania in おきなわ」を開催しました。30周年プロジェクトは社内公募で集まった有志の社員で構成され、やりたいこと別にチームを細分化して人員を集約。
こうして揃った女性5人のメンバーがイベント企画チームとなり、“お客様に感謝を伝え喜んでもらう”をテーマにプロジェクトを始動し「Out of KidZania in おきなわ」の開催を実現させました。
30周年プロジェクトに応募した理由はそれぞれですが、コンシューマ営業部の仲地翔子GLは「入社15年の節目に、これまでの経験を生かして会社やお客様、社会のお役に立ちたいと思い応募しました。若い世代と一緒に取り組めるというのも、とても楽しみでしたね」と、積極的に参加。一方、ソリューション営業部の本永知邑主任は、同期に誘われての応募です。「『一緒に何かやろうよ』と声をかけられ、自分のやりたいことは何かを考えました。出てきた答えは『引退した歌姫の復活ライブ』(笑)。それを実現させたくてイベント希望で応募しました。当初の動機から全く異なるイベントになりましたが、その過程も勉強になり、参加して良かったと同期に感謝しています!」
チーム内でたくさんのイベント案を出し、話し合いを重ねて決定した「Out of KidZania in おきなわ」。「イベントの目的が“子どもたちのために”となったのは自然な流れでした」と話すコンシューマ営業部の渡久地杏奈主任。「コロナ禍で学校行事や外出が制限され、子どもたちが我慢を強いられていたので、イベントを通して将来の夢や明るい未来を想像してもらえたらいいな、と考えました」。チームリーダを務めた経営管理部の島仲美和主任は、協力企業もみな同じ想いだった、と言います。「ほとんどの企業がすぐにイベントに賛同してくださいました。業種業態が違っても『子どもたちのために何か取り組みたい』という、同じ志を持っていることが分かり嬉しかったです」。さらに「企業同士の交流や地域貢献の場としてもご活用いただけ、法人顧客にもメリットを提供することができました」と話すのは経営管理部の石川涼子主任。個人と法人、どちらのお客様にも喜んでもらえるイベントになりました。

しかし、新型コロナウイルスの感染状拡大のため2回も延期になるなど、開催にこぎつけるまでにはたくさんの苦労があったと話す、島仲主任。「2回延期になっても、協力企業の皆様が快く承諾し、継続して応援してくださったのが救いでした。沖縄セルラーが30年かけて築いた信頼のおかげですね」。プロジェクトを通して再認識した会社の魅力は、他にもたくさんありました。「それぞれ違う動機で集まったメンバーですが、すぐに意思統一ができ業務をフォローし合うチームとなりました。このメンバーが素晴らしいのはもちろんですが、どんなメンバーが集まってもよいチームができるのが沖縄セルラーの人材力だと実感しました」と本永主任。仲地GLも「チームワークは完璧ですが、イベント運営は全員未経験。それでも役員たちは私たちに十分な予算と時間を与えてくれ、口は出さずに見守りながら、自由にやらせてくれました。会社の懐の深さを感じましたね」と言います。社員のチャレンジにコストを惜しまないのが当社の魅力。その結果、人材力も強化されているのではないでしょうか。
新しい世代と一緒に仕事をするのも楽しみだというプロジェクトのメンバーたち。最後に石川主任から、就活についてのアドバイスです。「職種や業種だけでなく『社会に対して何ができる会社か』を確認するのも大切だと思います。CSR活動に注目すると、その会社の本質が見えてくるはずです。沖縄セルラーは『地元のお客様のために』という熱い想いでさまざまな活動をしています。想いだけでなくどれだけ実現できているか、が重要です」。また渡久地主任も「沖縄のために働きたいなら、沖縄セルラーへ!ですね(笑)。観光×通信、農業×通信など、通信事業はさまざまな業種に結び付けることが可能なのでたくさんの事業に携わることができ、沖縄の発展にも寄与できます」と、地域貢献を重視。沖縄セルラーの社員は「仕事」を広い視野で考えているのです。

PROJECT STORY 「沖縄~九州海底ケーブル」建設

災害から沖縄の通信を守るために、
創業以来の一大事業

左より
嶋谷 光裕/技術企画部 部長
保坂 涼太/技術企画部 設備計画G/入社5年目
山岸 勝/建設部 基地局建設G/KDDIより出向・嘱託

2020年4月に運用を開始した沖縄~九州海底ケーブルは、災害時における通信被害のリスク回避と5Gの普及に伴う大容量通信を可能にするため、沖縄セルラーが建設した新しいルートです。KDDIから当社に出向しこのプロジェクトの指揮をとった建設部の山岸勝氏は、異例ずくめの難事業だったと当時を振り返ります。「沖縄セルラーのようなモバイル通信事業が中心の会社が海底ケーブルを持つというのは前例がないので、プロジェクトに任命されたときは本当に驚きました。経験もノウハウもない会社でどう構築すればいいのかという不安、しかも工期が通常の約半分の1年半しかないという焦り。相当なプレッシャーでしたよ」
これまで当社の通信サービスはKDDIが所有する2本の海底ケーブルを使用していましたが、どちらも宮崎県から出ている太平洋側を通る「東ルート」です。万が一、南海トラフ地震など太平洋側で災害が起きた場合、ケーブルが2本とも損傷し沖縄の通信が絶たれる可能性があるというリスクを抱えていました。さらに5Gに対応する容量増大という課題もあり、災害対策と次世代の高速・大容量通信を目的とした、東シナ海側を通る「西ルート」の建設に踏み切ったのです。鹿児島県日置市から名護市を結ぶ全長約780km、最深部は約1200mとなる海底ルートの大事業です。

山岸氏とともに中心メンバーとしてプロジェクトを遂行した技術企画部の嶋谷光裕部長は、改めて組織力を実感したといいます。「KDDIの協力のもと、多くの関連企業やパートナー企業とともに取り組んだのですが、海底ケーブルの製作、海底ケーブルを陸上ネットワークにつなげる陸揚げ局の建設、海底の設置作業などの各工程を同時に進行し統括するのが私たちの仕事でした。当社にとって初めての領域なので分からないことばかりでしたが、『できない』ことも『やるためにはどうしたらいいか』を考えて前に進む。そういう土壌がある会社なので、他部署にも協力してもらい一枚岩となって取り組めました」
次世代を育成するため、若手代表として入社2年目だった技術企画部の保坂涼太もプロジェクトメンバーに加えました。「貴重なキャリアを積むことができたので、僕はとてもラッキーでした。現場の進行を調整したり、必要書類を作成して法的手続きを進めたり。通常業務では経験できないことをたくさん学びました」
山岸氏にプロジェクトを通して感じた当社の印象を聞くと、次のようなに答えてくれました。「首都圏の大企業に比べると、いい意味でコンパクトにできている。組織階層が少ないので意思の決定から実践までが速く、経営陣の考えと現場の意見を必ずミックスして決定しているのがいいですね。そして、やらない理屈を探すより、やる手段を考える集団。実行力とパワーがある会社です」。嶋谷部長は「世代やキャリアの枠を超えて一緒に仕事ができること、誰にでも大きなプロジェクトの一員になるチャンスがあることが、当社の強みであり面白みでもある」と言います。実際に保坂は「会社や先輩方が新人のキャリア形成をしっかり考えてくれているのでありがたいです。プロジェクト進行中は目の前の仕事で精いっぱいでしたが、振り返ってみるとあのときの頑張りが今につながっているんだなと思います」と、今回のプロジェクトで自身の成長を感じられたようです。
大きなプロジェクトや重要なプロジェクトは新人を育成する機会なので、チャレンジを受け入れるだけでなく、こちらからもチャンスを与える。沖縄セルラーは、そういう考えが根付いている会社です。

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